東海北陸シーリング印刷協同組合

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組合レポート

2016.04.19

2016年2月27日 アナログ技術伝承セミナー

2月27日、名古屋市中村区名駅のウインクあいちで「平成27年度技術研修会」を開催しました。昨年開催され好評であった「アナログ技術の伝承」の第2回の講演が催され、組合員各社の印刷オペレーターを中心に、50人が参加しました。

 

 講師として、全日本シール印刷協同組合連合会(田中浩一会長)の山下庫太技術・特許委員長と、京都シール印刷工業協同組合(大槻裕樹理事長)の西野恒雄技術委員長を招き、昨夏、大阪で行われた「技術伝承セミナー」をもとにした講義が行われました。

 

 冒頭、釜洞典文技術委員長が両講師に謝意を表した後、会のタイムスケジュールを説明。岩田理事長は「お招きした講師の両名は、シール・ラベル業界の若手育成のために尽力している。本日の講演を各社の技術力向上につなげられるよう、ひいては業界全体の活性化を意識して、傾聴してほしい」とあいさつしました。

 

 西野氏は、カラー印刷とベタ刷りのコツなどを解説。ツボネジの絞り方や印圧のかけ方を理論的に説明しました。参加者からのカス上げに関する質問には、版や基材によって異なる複数の方法を提示。夏場のUVインキの温度変化に対しては、ホースを活用した冷気をあてるオリジナルツールの作成を勧められました。

 

 講演の最後には、「ラベルの一枚一枚が営業ツールである」として、現場の仕事ぶりが直接再販につながるとオペレーターを激励しました。

 

 続いて「逆転の発想が役に立つ」をテーマに、自社で実践した印刷のテクニックを紹介したのは山下氏。クライアントの要望に応える設備がない状況でも、オペレーターの機転一つで解決できる実例を示しました。

 

 また、神奈川県シール印刷協同組合(早川正彦理事長)で発足したオペレーターの学びの場「KOP.com」に触れ、「業界を活性化させるには、同業者と積極的に情報交換をするのも一つの手。技術をオープンにして、各社の抱える悩みを解決する機会を増やしていきたい」と話しました。

 

 会場には「第25回シールラベルコンテスト」の作品も並べられ、西野氏による品評も行われた。各社のオペレーターから積極的に質問が飛び出すなど、技術力とモチベーションを向上させる絶好の機会となりました。

 

記事・写真:ラベル新聞社 提供

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