2014年10月24日 第56回年次大会 東北大会
全日本シール印刷協同組合連合会(小宮山光男会長)主催の「第56回年次大会[東北福幸大会]」が10月24日、宮城県本吉郡南三陸町の南三陸ホテル観洋で開催されました。当組合からは岩田真人理事長はじめ25名が参加しました。
東北シールラベル印刷協同組合の担当で開かれた今回は「復興から福幸へ―底力を養い 道をひらく―」がテーマ。2011年の東日本大震災で甚大な津波被害に遭った三陸沿岸の同町に、組合員、会友、協賛会員ら約320人が集った。プログラムには、全国から寄せられた復興支援への謝意と被災地の現状を伝えたいという東北協組の意向が強く反映。「3・11」の衝撃が少しずつ薄らぐ中、学ぶべき教訓への認識を新たにする意義深い大会となりました。
式典では冒頭、業界の物故者と震災犠牲者の冥福を祈って全員が黙祷。渡邉理事長が登壇し、歓迎のあいさつにを述べました。「皆さま、ようこそ南三陸町へ。私はいま感無量だ。
震災では本協組の組合員、協賛会員も多く被災し、一時は組合運営も危ぶまれた。全国のラベル業界の皆さまから大きな支援をいただき、絆に支えられ、再び操業できた。『組合に入っていて本当に良かった』これが東北の組合員・協賛会員の正直な思いだ。
震災から3年7カ月、われわれは今、年次大会を担当し、開催できるまでに復興した。皆さまへの恩返しの意味も込めた本大会では、感謝の気持ちを伝えるべくおもてなしすると共に、すべての関係先と共存共栄する精神を発信したい」
続いて大会の開催を祝い、各界の来賓が祝辞を述べました。
このほか式典中では、世界ラベルコンテストの第25回受賞作品から選出され、このほど発表された最優秀作品「ベストオブザベスト」を手がけた進和ラベル印刷㈱の晋道純一社長(レタープレス部門)、フジマーク㈱の柴田和夫社長(オフセット部門)へのトロフィー授与式を挙行されました。また、東北協組青年部の高橋稔部長が「厳しい環境下で復興へと進む底力は、全国の皆さまからの温かい支援のたまもの。未曾有の災害は、今後いつどこで起こるか分からない。シール業界の絆・つながりを大切に、業界人の底力を発揮し、業界全体を発展させていく」とした大会宣言を読み上げ、採択されました。
閉会にあたり、次回「第57回年次大会・大阪大会」を担当するシール印刷大阪府協同組合の永井謙太良理事長があいさつ。あらためて交流の重要性を述べ、来年10月9日㈮の大阪市開催への参加を呼びかけました。
引き続きとりおこなわれた組合功労者顕彰は今回4名に送られ、当組合からは山中克典氏(㈱日本管理ラベル社長)と坂謙一氏(㈲ラベルズ社長)が表彰されました。
午後6時30分からは、同ホテルのコンベンションホールで懇親会が開催されました。
オープニングに登場したのは、気仙沼市立月立小学校の5、6年生ら9人。古くから地域に伝わる伝統文化「早稲谷鹿踊り(わせやししおどり)」が披露されました。
東北協組前副理事長の竹淵顕氏が御礼のあいさつに立った後、晋道純一氏が高らかに乾杯を発声。会中には、全国に名を馳せる柴田三兄妹による迫力のある津軽三味線の演奏も催されるなどして華を添えました。盛大な式典は、東北シールラベル印刷協同組合協賛会の竹山篤博代表幹事の中締めによって、盛況のうちに閉幕を迎えました。